微細加工
微細加工とは
石英ガラスは、透明度が高くて美しい。
二十代頃に夢見た宝石職人を思い出す。
工場ではガラスを少しずつ削り、精密部品をつくる。
日々繰返される作業の中で、繊細さを極めたいと思った。
それを行うには、刃物の情報を集め、切削設定を変えて試さなければならない。僅かな設定の違いでも、異なる結果となるからだ。
その様子は、傍から見れば地味な作業の繰返しに見えるだろう。
でも、手の平に載せたガラスは、微細な加工を施すことで、無限の可能性が広がる。
見つめる先には未来があると信じている。
研削による正確な加工
当社の微細加工は、主軸回転数50000回転の
マシニングセンタで行っています。
この研削による加工法は、レーザー加工や
エッチング、超音波加工などと比較した場合、
機械の動きをガラス面にもっとも正確に写す
事が出来る特徴があります。
単結晶シリコンへのφ0.45mmの穴加工
微細穴の加工実績
材質 |
穴径(mm) |
深さ(mm) |
石英 |
0.3 |
4 |
0.1 |
1 |
パイレックス |
0.3 |
4 |
0.05 |
0.3 |
シリコン |
0.45 |
5 |
セラミックス |
0.15 |
1.5 |
その他樹脂 |
0.05 |
0.3 |
アルミナへのφ0.15mmの穴加工
細溝加工
幅0.3mm 深さ1mmの細溝加工も行えます。
微細加工用ツールは一般的に工具径の10倍が刃長となるため、穴加工で穴径の8倍、溝加工で使用工具径の6倍程度の深さが安定して加工できる範囲となります。
オプティカルコンタクトによる接合を組み合せることにより、溝加工を行ったものに蓋をして、マイクロ流路を製作することも可能です。